世界の空港貨物量ランキングの過去5年間を比較

世界の空港貨物取扱量ランキングとは?

毎年4月頃に国際空港評議会(ACI)が前年の「世界の空港貨物取扱量ランキング(速報値)」を発表しており、これはどの国の空港の航空物流が活発であるかを示す重要な指標となっています。このランキングは、世界中の空港における貨物取扱量の動向を把握するための貴重なデータを提供します。特に、グローバルな貿易や経済活動の動向を理解するためには、空港の貨物取扱量の変動を分析することが不可欠です。

今回は、ACIが発表した過去5年間のランキングを表にまとめ、各空港の貨物取扱量の変動を確認し、その背景にある要因や影響について考察できればと考えております。

成田は何位?空港貨物取扱量ランキング

以下は国際空港評議会(ACI)が発表している世界の空港貨物取扱量ランキングの過去5年分のTOP10の空港名です。
※空港名、データは日本語訳されたジェトロビジネス短信の記事から参照しています。

ランキング2019年2020年2021年2022年2023年貨物取扱量(トン)
1香 港(香港)メンフィス(米国)香 港(香港)香 港(香港)香港(香港)4,331,976
2メンフィス(米国)香  港メンフィス(米国)メンフィス(米国)メンフィス(米国)3,881,211
3上 海・浦 東(中国)上 海・浦 東(中国)上 海・浦 東(中国)アンカレジ(米国)上 海・浦 東(中国)3,440,084
4ルイビル(米国)アンカレジ(米国)アンカレジ(米国)上 海・浦 東(中国)アンカレッジ(米国)3,380,374
5仁 川(韓国)ルイビル(米国)仁 川(韓国)ルイビル(米国)仁川(韓国)2,744,136
6アンカレジ(米国)仁 川(韓国)ルイビル(米国)仁 川(韓国)ルイビル(米国)2,727,820
7ドバイ(UAE)台 北・桃 園(台湾)台 北・桃 園(台湾)台 北・桃 園(台湾)マイアミ(米国)2,525,591
8ドーハ(カタール)ロサンゼルス(米国)ロサンゼルス(米国)マイアミ(米国)ドーハ(カタール)2,355,503
9台 北・桃 園(台湾)ドーハ(カタール)成 田(日本)ロサンゼルス(米国)ロサンゼルス(米国)2,130,835
10成 田(日本)マイアミ(米国)ドーハ(カタール)成 田(日本)台 北・桃 園(台湾)2,112,988
※香港は中国とは別区分、貨物取扱量はトランジット貨物量も含めた合計

過去5年分の空港貨物取扱量ランキングをみてみると、年毎にさほど大きな変動はなく、この5年は中国(香港を含め)と米国が強いということがわかります。
日本は成田空港がTOP10内に入れるか、圏外になるかという位置のようです。
今後、日本においては羽田空港の貨物量が増えると予想されていますが、はたして成田を抜き羽田がTOP10入りということはあるのでしょうか?

今後も空港貨物取扱量ランキングについては定期的にレポートします。

※大谷シッピングでは 航空貨物も積極的に取り扱っております。 中央アジア、イラン等 多数の実績がございます。ご入用の際はぜひお問い合わせください。