2023年これまでの上海港の月別コンテナ取扱量をチェック!
上海港の2023上半期のコンテナ取扱量は堅調
2023年の上半期のコンテナ取扱量ですが、上海港、シンガポール港、米西海岸のロサンゼルス港、東京港の実績と前年同期比は以下のとおりです。
港名 | 上半期コンテナ取扱量 | 前年同期比 |
上海港 | 2374万TEU | +5.3% |
シンガポール港 | 1903万TEU | +3.4% |
ロサンゼルス港 | 414万TEU | −23.6% |
東京港 | 226万TEU | −6.2% |
上海港に関しては、2022年上半期に上海ロックダウンによるコンテナ取扱量の減少があったため、2023年上半期は前年比で増加しています。
対照的に、前年比が大きく下落しているロサンゼルス港は2022年夏以降のコンテナ取扱量の減少の流れが2023年上半期も続いているように見受けられます。これは西海岸での労使交渉の問題や、インフレによる消費低迷が影響している可能性が考えられます。
一方で、シンガポール港が増加していることから、アメリカと日本については対中関係によって中国からの輸入が減少した部分も大きいのではないかと推測されます。
上海港の2023下半期はどうなる?
では、2023年の下半期の上海港はどうなるのでしょうか。中国交通運輸部が発表している上海港の月別コンテナ取扱量をグラフにすると、以下のようになります。
グラフを見ると、7月には前年同月比で減少、9月は前年同月比で約5%増加していますが、10月は前年同月比で約3%減少しています。
例年、中秋節は増加傾向にあるようですが、今年は日本、米国との取引が減少していることも影響しているのかもしれません。
なお、10月までのデータでは年間累計では前年比で2.8%増加していると発表されています。11月、12月の実績でどうなるか注目です。
また、気になるのはアメリカと日本のコンテナ取扱量が減少傾向にあることです。BRICSが躍進し、西側が衰退する流れが続くのでしょうか。ロス港の月別コンテナ取扱量については、次月以降にレポート予定です。