ロサンゼルス港のコンテナ取扱量、11月も前年同月比20%減で8月以降4ヶ月連続減少傾向。

11月も10月に引き続き、ロサンゼルス港のコンテナ取扱量は前年同月比20%減

アメリカの物流の指標となるロサンゼルス港のコンテナ取扱量ですが、ロサンゼルス湾岸局の発表によると11月も前年同月比で21.21%下落していました。
ロサンゼルス港の10月の取扱量は2009年以降で最低水準とされていましたが、11月はさらに下落した結果となりました。

    

■ロサンゼルス港コンテナ取扱量 11月(※単位は万TEU、小数点第2位は四捨五入)

輸入(実入)輸入(空)輸入合計輸出(実入)輸出(空)輸出合計総計対前年同月比
2019年11月37.10.938.013.921.034.872.9-
2020年11月46.50.146.613.129.342.489.022.06%
2021年11月40.30.240.58.332.340.681.1-8.80%
2022年11月30.70.431.19.023.832.963.9-21.21%

昨年の11月と比べると輸入(実入)が大きく下落していることがわかります。
また過去の11月同月と比較した場合、平時と考えられるコロナ渦前の2019年の輸入(実入)よりも今年の方が下落しているので、財の需要自体も減っているのではないかと疑われます。
巣ごもり需要で財に偏っていた消費が、コロナ収束でサービスへと以降しているのではないかと考えられます。
但し、需要についてはアメリカ全体のコンテナ取扱量のデータを見ないとわかりません。
もしかすると、西海岸の労使交渉が長引いているので他港を代替港として使っている可能性もありそうです。
その辺は次回以降にアメリカ全体のコンテナ取扱量と比較してみようと考えております。

いずれにしても、アメリカの景気の指標とされるロサンゼルス港のコンテナ取扱量は今年の夏以降急激に冷え込んでいます。
年末年始はどうなるのか、引き続きロサンゼルス港に注目です。