上海港2022年のコンテナ取扱量は約4278万ETUで前年比微増
上海港のコンテナ取扱量について
中国交通運輸部が発表している上海港の月別コンテナ取扱量のデータによると、月別の上海港のコンテナ取扱量は以下のようなグラフになります。
上海港の2022年月別コンテナ取扱量を振り返ると以下のことが見て取れます。
- 3月末のロックダウン開始までは前年を大きく上回る取扱量で、過去3年と比べてみてもコンテナ取扱量は堅調だったことがわかる。
- 3月末から6月までのロックダウン期のコンテナ取扱量は落ち込んでいた。
- 7月以降はロックダウン期の低迷からは回復しているが、昨年と同程度の水準であり、「堅調である」とは言えない状態であった。
7月以降に上海港のコンテナ取扱量があまり伸びなかった理由としては、米国によるウイグル強制労働防止法施行による輸入禁止措置の影響と、年末にかけての中国内によるコロナ蔓延ではないかと考えられます。
それでも年間で見ると、上海のコンテナ取扱量は4728万ETUとなっており、前年比で微増しています。
※2019年以降の年間コンテナ取扱量は以下のとおりです。
■参考)上海港の年間コンテナ取扱量
年 | 年間コンテナ取扱量(万ETU) |
2022年 | 4728万ETU |
2021年 | 4703万ETU |
2020年 | 4350万ETU |
2019年 | 4330万ETU |
結局、2022年上海港のコンテナ取扱量はロックダウン、米国の対中政策等、大きな障害があったにもかかわらず前年比微増となり、年間取扱量で過去最高を更新しております。
はたして2023年上海港のコンテナ取扱量はどうなるのでしょうか。コロナが落ち着いて前年比を大幅に上回る成長となるのか、それとも米国の対中政策がさらに厳しくなり、コンテナ取扱量にも影響を及ぼすようになってしまうのか、、その辺を踏まえつつ今後も定期的に上海港の物流をレポートしていきます。