日本の港別コンテナ取扱量を振り返る(主要5港)
日本の主要5港のコンテナ取扱量はこの10年で大きな変動見られず
日本湾岸協会のHPで公開している「コンテナ貨物量上位100港一覧」より、日本の主要5港の過去10年のデータを抽出してグラフにすると以下のようになります。
このグラフを見ると、日本においてはコロナ禍の2020年は若干落ちこんでいるものの、この10年では主要な港のコンテナ取扱量はあまり変動していないことがわかります。
なお、コンテナ取扱量で世界第1位と2位の上海港とシンガポール港の推移は以下のとおりです。
上海港やシンガポール港のコンテナ取扱量は全体的に右肩上がりであることに対して、日本の主要5港はこの10年であまり増加しておらず、コンテナ取扱量でみれば日本の経済はさほど成長していないということがわかります。
かつてはコンテナ取扱量で世界TOP5に入っていた神戸港は1995年の阪神淡路大震災によって甚大なダメージを受け、その後は世界のハブ港としての地位を失ってしまいました。
この10年の日本の主要5港のコンテナ取扱量を見るとまだまだ浮上は遠いようですが、再び日本の港が国際物流の顔として復権することを期待したいところです。