【配船の動向/2022】この夏は台湾経由のトランシップが人気!?
アメリカ西海岸向け直行便のスペース確保は依然として困難な状況です
2022年7月現在、依然としてアメリカ西海岸の港混雑は改善されておらず、滞船のニュースも多くみられます。
貨物が降ろせず滞船となってしまうと、帰港日時もずれるために配船スケジュールに多大な影響を及ぼします。
また港に滞船が多い状態で入港するのはリスクが生じるため、予定していた出港を延期、または中止する船も増えてしまいます。そのようにして貨物船の本数が減ると当然「サービスコントラクト」を結んでいる貨物のスペースが優先されるので、スポットもしくはフリーの貨物のスペースはなくなってしまうのです。
この港の混雑はアメリカ西海岸だけではなく、欧州の主要な港でも起こっており、物流の混乱状態はしばらく続きそうです。
上海港の代替港?台湾港経由のトランシップが人気です。
こうした状況下では、大規模港向けの貨物は直行便よりも、トランシップでの輸送の可能性を模索します。
日本からトランシップといえば、上海港や釜山港にフィーダー船で一旦輸送し、そこから母船(大型船)でアメリカ西海岸や欧州へというのが主流でしたが、最近は「台湾港経由」の輸送量が増えているようです。
これは近年台湾港が整備されたことも理由のひとつですが、一番の要因はロックダウンしていた上海港の代替港としての役割を担っていたためだと考えられます。
なお、現在は上海のロックダウンは解除されていますが、まだまだコロナの状況次第という面もあるので、当分の間は台湾港の利用は増えると考えられます。
フリー貨物で直行便のスペース確保が難しい場合でも、トランシップによる輸送を手配しますで、お困りの際は是非お問い合わせください!