成田空港の月別航空貨物の推移を確認
成田空港の10月の輸出額が過去最高!
成田空港の輸出入統計データは東京税関が毎月発表していますが、2024年10月の輸出額は前年同月比で24%増となり、過去最高額を記録しました。特に半導体装置や医薬品の輸出が好調だったことが要因とされています。
では、輸出額が好調な一方で、航空貨物の取扱量はどのような状況だったのでしょうか?
今回は、成田空港における月別航空貨物取扱量の推移をグラフで確認し、その変動を分析します。
成田空港の月別国際航空貨物取扱量の推移をチェック
成田空港の月別国際貨物取扱量は、羽田空港のデータとともに東京税関のウェブページで毎月公開されています。
2022年からの月別データを基にグラフ化した結果が以下の通りです。
2024年のグラフを見ると、2月を除き前年同月比を上回っているものの、2022年の水準には及ばない状況です。航空貨物取扱量は輸出入貨物とトランシップ貨物の合計を指すため、10月の輸出額が過去最高であっても、トータルの取扱量としては大きく伸びていないことが分かります。これは、2022年と比べて輸入貨物やトランシップ貨物が減少している可能性を示しています。
また比較のため、羽田空港の航空貨物取扱量のデータも以下に掲示します。
羽田空港の航空貨物取扱量は2022年以降堅調に増加しています。2024年10月時点では、成田空港の約3分の1の規模に達しています。この増加の多くは都心に近く利便性が高い羽田空港への利用者の移行によるものと考えられます。逆に言えば、羽田空港の利用者増加が成田空港の航空貨物取扱量の伸び悩みにつながっているといえます。
このまま羽田空港の航空貨物取扱量が伸び続け、成田空港に迫る日が来るのでしょうか?
両空港の貨物取扱量の動向について、引き続き定期的にレポートしていきます。
※大谷シッピングでは 航空貨物も積極的に取り扱っております。 中央アジア、イラン等 多数の実績がございます。ご入用の際はぜひお問い合わせください。